奇跡を信じて  NO25 優勝争い

7月下旬になった。 
 
ジャガーズは、貯金を5としていたが、首位のパイレーツとは、6ゲームの差があった。
そして、ホームランではパイレーツの主砲、バークランドが32本、ジャガーズの田村は、ここ一週間で8本打ったため、27本になり、その差を5本としたのである。


8月の初め、大地はまだ集中治療室のままであった。
そして、主治医の阿部は大地の両親へ、回復の見込みは非常にきびしいと通告した。


私(田村)は、大地との約束を守るまでは、大地には会わないと自分自身に誓った。


8月の中旬に、ジャガーズは7連勝をして、首位のパイレーツとの差を、ついに2ゲームとしたのである。


そして、田村のホームランが36本、バークランドが38本となり、その差が2本となった。


優勝の争いは、パイレーツとジャガーズに絞られたのだ。


ホームランキングも、大方の予想に反し田村の名前も挙がってきた。



                      つづく

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