両親へのプレゼント  No4

  私はすぐに予約のサブ責任者である長谷川に、
  「8月16日、一部屋何とかならないか?」


  無理だとは分かっていたが、念のため確認をした。


  「冗談はよしてくださいよ。マイナス7ルーム(オーバーブッキング)から、
   まったく動きはないのですから」と長谷川が答えた。


  「マジかよ!」と私は少し荒い口調で言った。


  しかし、私の心の中でマイナス7ルームくらいなら何とかなりそうだと確信をした。


  私は彼女のところへ戻ると、
  「お待たせしました。お部屋をご用意させていただきす」と言ったのだ。


  「でも、さっき満室と...」
   と彼女が不安そうに言ったため、


  「先程、予約事務所に行って確認をしたら、1件キャンセルをし忘れていたのがあったので大丈夫です」と嘘をついてしまった。      


                           つづく

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